スポーツ選手の治療に有効な再生医療

皆さんこんにちは。培養士の梅田です。

夏が近づくにつれて釧路でも暖かい日が増えてきました。最近は趣味で野球をする機会が多いのですが、学生の頃と比べると運動する回数が減っているのでしっかりと準備運動をしないとすぐにけがをしそうになります。皆さんもスポーツをする際にはしっかりと準備運動をしてけがをしないようにしましょう。

スポーツのけがといえば、最近スポーツ選手の間で再生医療を受ける方が増えているように感じます。直近ではプロ野球選手の大谷翔平選手がひじ靭帯の治療のためにPRP療法と呼ばれる再生医療を受けています。
これまでプロ野球選手の投手が重度の靭帯損傷をした際には、トミー・ジョン手術と呼ばれる正常な腱の一部を摘出し損傷したひじの靭帯に移植して患部の修復を図る治療が行われてきました。しかしこの手術を受けた場合治療前と同じレベルで復帰するには1年半近くかかるといわれています。そのため長いリハビリと体の負荷が大きいのが現状です。

今回大谷選手が行ったPRP療法は、自身から採取した血小板を患部に注入することで自己修復力を高めて損傷部分の回復を促す治療なので、手術と違いメスを入れることもないので早い段階で復帰することができる可能性があります。実際にヤンキースの田中将大選手もひじ靭帯の部分断裂をした際にPRP療法を行い、その結果2ヶ月半で試合に復帰することが出来ており、早期復帰が必要なアスリートには再生医療は有効な治療だと考えられます。

PRP療法は既に臨床で治療として広く使用されていますが、それ以外にもこれまでメスを入れざるを得なかった疾患に対する治療法を確立すべくiPS細胞を使用した靭帯再生や関節治療などの研究が進められています。現時点ではiPS細胞を使用した治療はまだ行われていませんが、近い将来iPS細胞による研究が確立し医療への応用が可能になれば、手術だけでは完治が難しかったけがを治すことができる期待が持てるので、長い選手生活に期待が持てるようになります。

応援していた選手がけがによって引退してしまうと、とても残念な気持ちになるので、研究が進むことに期待したいです。

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