日本の再生医療

再生医療とは

再生医療とは、病気やケガで失われた機能を再生するために細胞や組織を移植するような医療技術の総称として使われる言葉です。再生医療が意味する範囲は非常に広く、古くは臓器移植や骨髄移植、最近ではiPS細胞から作られた網膜色素上皮細胞の移植などに対して広く用いられています。

幹細胞による治療

再生医療のなかでも幹細胞をつかうものを幹細胞治療と呼んでおり、つかう細胞の種類や性質によっていくつかに分類されます。細胞治療は世界的に様々な研究機関、製薬企業、ベンチャー企業等で積極的に研究や開発が進められており、まだあまり種類は多くありませんが、既に医薬品として臨床の現場で使われている製品もいくつか存在しています。

研究でリードし実用化で負け続けた日本

日本の再生医療研究は21世紀に入ってから世界をリードしているといえます。ニュースなどでよく耳にする山中伸弥教授のiPS細胞を筆頭に、特許の申請数ではアメリカに次いで2位です。しかし、患者さんの手元に研究の成果を届ける実用化においてこれまで世界に大きく遅れをとってきました。

再生医療の先進国へ

日本では、研究では最先端にもかかわらず実用化段階で負けてしまう状況を打破すべく、2014年に世界で最も有利といわれる再生医療等の新薬承認制度を設けました。これによって、日本は世界的にもいち早く実用化を行うことができるようになりました。さらに再生医療の臨床研究や治療(自由診療)を国民が安全に受けられることを目指した制度も設けられました。この制度では、これまで研究機関や医師任せであった再生医療に関する臨床研究や治療について、安全性や期待される有効性等について厚生労働省が認定した認定再生医療等委員会で計画の審査を受け、そこで適切と認められた研究や治療の計画のみを厚生労働省へ提出する仕組みとなっています。これらの法整備は世界的にみても画期的であり、日本では世界で最も早く再生医療を安心安全に、必要としている患者さんに届けられる環境が整えられたということができます。

 参考 

厚生労働省ホームページ 再生医療について

再生医療について
再生医療について紹介しています。