「ステミラック注」ではありません

事務局の勇です。どういうわけか、このところ「貴院で行っている“ステミラック注”の再生医療のことを聞きたいのですが?」というご質問をいただきます。

「ステミラック注」は札幌医科大学さんがニプロと共同開発した骨髄由来の間葉系幹細胞による再生医療製品のことで、当院で治療に使用している脂肪由来の間葉系幹細胞とは違います。患者さんご自身の脂肪から採取、院内のCPC(ニプロさんではなく)で培養、出荷したものです。なお、現在「ステミラック注」を使った治療を実施しているのは札幌医大さんだけです。

当院の再生医療に用いる細胞も同じく間葉系幹細胞なので、効果は「ステミラック注」に近いのかもしれませんが、どの部位から採取したものかによって、特性があると言われています。脂肪由来の幹細胞には免疫調整機能により自己免疫疾患の治療にも効果がある一方、骨髄由来の幹細胞については神経再生能力が、他の部位から取られた間葉系幹細胞よりも高いと言われています。

何よりも明確な違いは、幹細胞を採取する方法です。骨髄由来の幹細胞を採取するには、全身麻酔で、患者さんの骨髄液から幹細胞を採取しますので、患者さんの体への負担も大きいです。比べて、脂肪由来の幹細胞は局所麻酔で、腹部や臀部など全身の脂肪組織から切開(5cm程度)して取り出すため、患者さんの体への負担が少ないと言えます。また、骨髄由来の幹細胞は年齢とともに増殖スピードが遅くなるという報告もありますが、脂肪由来の幹細胞については高齢でも問題なく増殖すると言われています(個人差はありますが)。

最近は、YouTubeで再生医療の体験談をテーマにした動画をよく見かけるようになりました。もちろん“ステミラック注”の治療を受けた方の動画もUPされています。 “ステミラック注”や“再生医療”で検索すると閲覧できますので、ご興味のある方は検索してみてください。

但し、再生医療を受けた方全員にYouTuberの方々と同じような効果が得られるわけではないということを、頭の片隅に置いて観ていただけたらと思います。

なお、当院の再生医療は「ステミラック注」を使った治療ではありませんが、詳しくお知りになりたい方は、お気軽にお問い合わせください。

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