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再生医療室

再生医療のご案内

当院の再生医療

 当院では2014年より脂肪組織由来の幹細胞を取り入れた2種類の再生医療を開始しました。
一つは幹細胞を培養する方法、もう一方は幹細胞を培養せずに分離、精製して治療に用いる方法です。2014年11月に施行された再生医療新法に基づき、申請を行い、2015年12月18日には「脳梗塞」、「アトピー性皮膚炎」、「変形性膝関節症」の再生医療等提供計画が受理され、再生医療の本格的な実施を開始しました。また、本年4月には「脊髄損傷」の提供計画も受理され、対象疾患が4疾患となりました。

 ① 脂肪組織由来間葉系幹細胞(培養した間葉系幹細胞)を用いる方法

 ② 脂肪組織由来再生(幹)細胞(培養せずに分離、精製した幹細胞)を用いる方法


① 脂肪組織由来間葉系幹細胞を用いた治療

 脂肪組織の中には「脂肪由来間葉系幹細胞」が含まれています。患者様本人から採取した脂肪の中からその間葉系幹細胞を分離して培養し、一定の量を確保した後、幹細胞を静脈内または局所に投与(点滴)し、治療に用いる方法です。
 幹細胞の培養は、当院内に設置している無菌細胞調製室(CPC:セルプロセッシングセンター)で、安全かつ清潔にGMP(Good Manufacturing Practice)水準での衛生管理下で実施します。
 対象疾患は「脳梗塞」「アトピー性皮膚炎」「変形性膝関節症」「脊髄損傷」です。


脂肪組織由来間葉系幹細胞の役割

脂肪組織由来間葉系幹細胞の役割図



治療の流れ

治療の流れ図


② 脂肪組織由来再生(幹)細胞を用いた治療

 患者様ご自身の皮下脂肪を、脂肪組織分離装置(Celutionシステム:サイトリ・セラピューティクス社)を用いて、細胞だけを洗浄と遠心分離を自動的に繰り返し、分離、精製し患者様へ細胞投与によって治療に用いる方法です。
 対象疾患は「変形性膝関節症」です。



治療の流れ

治療の流れ図


脳梗塞の再生医療

 幹細胞治療の効果は人によって様々ですが、幹細胞の持つ神経保護作用が発揮されることによって、脳梗塞の大きさが縮小し、手足の麻痺や言語障害などの軽減が期待されます。 また、リハビリテーションを併用することによって、症状が軽減されると言われています。



脳梗塞とは

 「脳梗塞」とは、脳の血管が詰まった結果、脳の細胞へ運ばれる血液が不足することによっておこる病気です。脳の細胞が損傷を受けることによる意識の障害や、足がもつれる、手足に力が入らないなどの運動障害、手足の感覚障害、失語症などが起ります。
 症状の改善に向けてリハビリテーションを行いますが、大きな障害を残すことが多い病気です。



治療を受けられる方

 ① 年齢が20~79歳の方
 ② 脳梗塞と診断されている方

受けられない方

 ① 全身状態が不良な疾患(腎疾患、心疾患、肝障害)がある方
 ② ウイルス性肝炎や梅毒などの感染を持っている方
 ③ 貧血が強い方
 ④ 悪性腫瘍や重篤な疾患の既往がある方
 ⑤ ペニシリンアレルギーおよびショック、アナフィラキシー様症状などの既往がある方

脊髄損傷の治療

 幹細胞の持つ炎症反応や細胞死を抑制する作用により、麻痺していた手足が動くようになったり、排尿、排便などの後遺症の改善にも効果があったという報告も出ています。また、リハビリテーションを併用することによって、症状が軽減されると言われています。



脊髄損傷とは

 「脊髄」とは、脳から背骨の中を通って伸びている太い神経の束のようなものであり、脳からの命令を身体に伝えたり、痛みや触覚などの感覚的な情報を脳に伝えたりする重要な働きがあります。そして、この部位の損傷を「脊髄損傷」といいます。交通事故や高所からの転落事故などの外傷が原因の大半を占めます。
 主な症状としては、手が動かない、脚が動かない、指がうまく使えない、尿がうまく出ない、尿がもれる、便秘になる、手足の感覚がない、歩けない、立てないなどがあります。



治療を受けられる方

 ① 年齢が20~79歳の方
 ② 脊髄損傷と診断されている方

受けられない方

 ① 全身状態が不良な疾患(腎疾患、心疾患、肝障害)がある方
 ② ウイルス性肝炎や梅毒などの感染を持っている方
 ③ 貧血が強い方
 ④ 悪性腫瘍や重篤な疾患の既往がある方
 ⑤ ペニシリンアレルギーおよびショック、アナフィラキシー様症状などの既往がある方

変形性膝関節症の治療

 効果は人によって様々ですが、痛みが減少し、治療後の関節鏡検査、MRIの画像にも改善の変化が生じることが国内外の研究で報告がされています。日常生活で支障が起きていた患者様では、生活機能の向上がみられたという事例も報告されています。



変形性膝関節症とは

 「変形性膝関節症」は、男女比は1:4で女性に多くみられ、高齢者になるほど罹患率は高くなります。主な症状は膝の痛みと水がたまることです。  
 初期では立ち上がり、歩きはじめなど動作の開始時のみに痛み、休めば痛みがとれますが、正座や階段の昇降が困難となり(中期)、末期になると、安静時にも痛みがとれず、変形が目立ち、膝がピンと伸びず歩行が困難になります。



治療を受けられる方

 ① 年齢が20~79歳の方
 ② ② 変形性膝関節症脊髄損傷と診断されている方

受けられない方

 ① 全身状態が不良な疾患(腎疾患、心疾患、肝障害)がある方
 ② ウイルス性肝炎や梅毒などの感染を持っている方
 ③ 貧血が強い方
 ④ 悪性腫瘍や重篤な疾患の既往がある方
 ⑤ ペニシリンアレルギーおよびショック、アナフィラキシー様症状などの既往がある方

アトピー性皮膚炎の治療

 効果は人によって様々ですが、一般に免疫抑制作用により、皮膚の症状が改善、肌の細胞が活性化されると言われています。掻痒感が弱まりますので、睡眠障害に悩まされる不安も軽減され、長年処方されていた外用薬も不要となるという事例もあります。


アトピー性皮膚炎とは

 アトピー性皮膚炎とは、もともとアレルギーを起こしやすい体質の方や、皮膚のバリア機能が弱い方に多く見られる皮膚の炎症を伴う病気です。

 主な症状は「湿疹」と「かゆみ」で良くなったり、悪くなったりを繰り返し(再発)、なかなか治らないこと(慢性)が特徴です。


アトピー性皮膚炎のイメージ



治療を受けられる方

 ① 年齢が20~79歳の方
 ② アトピー性皮膚炎と診断されている方


受けられない方

 ① 全身状態が不良な疾患(腎疾患、心疾患、肝障害)がある方
 ② ウイルス性肝炎や梅毒などの感染を持っている方
 ③ 貧血が強い方
 ④ 悪性腫瘍や重篤な疾患の既往がある方
 ⑤ ペニシリンアレルギーおよびショック、アナフィラキシー様症状などの既往がある方

がん免疫療法

準備中

特定認定再生医療等委員会

「再生医療等の安全性の確保等に関する法律(平成25年法律第85号)」に基づき、釧路孝仁会記念病院特定認定再生医療等委員会認定の証明書(平成27年10月13日付)が北海道厚生局より発出されました。

認定書
委員会名簿

氏名

職業(所属及び役職)

構成要件

利害関係

横山 繁昭

ジェネティックラボ病理診断医

①分子生物学、細胞生物学、遺伝学、臨床薬理学又は病理学の専門家

佐野 俊二

岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 
心臓血管外科教授

②再生医療等について十分な科学的知見及び医療上の識見を有する者

齋藤 孝次

社会医療法人 孝仁会 理事長

③臨床医

大星 茂樹

ファーストステムセルジャパン 社長

④細胞培養加工に関する識見を有する者

稲澤 優

稲澤法律事務所

⑤法律に関する専門家

粟屋 剛

岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 
生命倫理学分野教授

⑥生命倫理に関する識見を有する者

瀬上 清貴

医療の信頼性科学研究室主筆
国際医療福祉大学客員教授

⑦生物統計その他の臨床研究に関する専門家

古川 和

NPO法人体験型科学教育研究所 専務理事

⑧一般の立場の者

小林 玲子

釧路孝仁会記念病院 健診センター担当部長

⑨一般の立場の者

委員会規定
委員会議事録
お問い合わせ
・社会医療法人孝仁会 釧路孝仁会記念病院 再生医療室
  •   TEL 0154-39-1222(代表)
  • ・特定認定再生医療等委員会 事務局
  •   TEL (同上)

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