病気のはなし-8

みなさんこんにちは。

前回に引き続き、婦人科医の寒河江です。

患者様から「婦人科は、内科と違って受診しづらい」という声が多く聞かれます。何か異常を感じても受診しづらいために、発見が遅れるケースもみられます。今回は、敬遠されがちな婦人科検診についてよくあるQ&Aをご紹介します。

Q:子宮がん検診を受けたいのですが、不安があります。検査内容を教えてください。

A:まず、子宮には「頸部」と「体部」があります。どちらもブラシで細胞を採取し、細胞に異常がないかを調べます。また「卵巣」は沈黙の臓器と言われており、超音波検査で病気を見つけることができ、婦人科検診の際には、一緒に検査されることをお奨めします。

Q:HPV検査とは、どのようなものでしょうか?

A:ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)とは子宮頸がんの原因となるウイルスのことです。ウイルスは150種類以上あり、中でも16型と18型の単独感染が最もがん化しやすいと言われています。細胞診と一緒に検査することでより信頼度の高い結果を得られます。さらにはまず、HPV検査にて感染の有無を調べるのが最新医療です。

Q:料金はどのくらいかかるのでしょうか?

A:当クリニックでは、子宮頸部細胞診+HPV検査(自費)+超音波で6000円ほどかかります。これに、初診料または再診料が追加されます。

Q:子宮がん検診に痛みはありますか?

A:器具・器械ともに苦痛を軽減できるようにスリム化しておりますが、多少の痛みは感じることもあります。

Q:検診のタイミングはいつ頃がよいのでしょうか?

A:出血がないとき。生理中でさえなければ大丈夫です。

Q:検診の結果は当日でしょうか?後日でしょうか?

A:子宮がん検診は、細胞診は1週間程度で結果がでますが、HPV検査は2週間かかります。超音波検査は、当日その場で説明が可能です。当クリニックでは、検診で異常があった場合もMRIやコルポスコープなどの詳しい検査ができ、また手術が必要となった場合は、北海道大野記念病院で治療が可能です。

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