光免疫療法のフォーラムを開催します

こんにちは、再生医療室 事務の勇です。

さる7月20日に院内で再生医療特別講演会を開催しました。
大阪から獣医の岸上義弘先生、大阪医科大学の伊井正明先生にお越しいただき「脊髄再生の実際~獣医師の立場から」「脂肪幹細胞を用いたドラッグデリバリーシステムによる新しい難治性疾患治療法」と題するご講演をいただきました。当日は会場からの質問も多く、盛会のうちに終了しました。

岸上先生の講演では脊髄損傷となったペット数例に再生医療を実施した結果が動画で紹介されましたが、足が動かなくなったペットたちが、治療後にはスムーズに歩きだす姿がはっきりと映し出されるのが衝撃でした。あくまでも動物への投与ですので、そのままヒトに応用できるものではありませんが、幹細胞の可能性に希望を見いだせるようなお話でした。
伊井先生の講演では、脂肪由来の幹細胞が、炎症のある組織に集まる性質を利用して薬剤を脂肪幹細胞に取り込ませて効かせたい部位まで運び難治性疾患の治療への応用に生かすという研究を行っており一定の成果を得ているということでした。また、スタチンという高脂血症薬を加えて幹細胞を点滴で投与すると、幹細胞をそのまま投与するよりも血管の再生を促したり、と幹細胞治療の新たな方法として期待できるという報告でした。当院の幹細胞治療にも応用できれば、治療効果を上げることができるのではないかと思います。

さて、8月26日(日)に札幌市中央区の道新ホールで当院主催の市民フォーラムを「がん光免疫療法」をテーマに開催いたします。アメリカの国立がん研究所(NCI)からお呼びする小林久隆先生には、薬剤を使ってがん細胞を治療する「近赤外線免疫療法」のご講演をいただきます。
この光免疫療法は、応用できるがんの種類が多いこと、がんの部位にピンポイントで利用ができること、これまでのがん治療と違い副作用が少ない、しかも治療期間も短く済む、費用も安価といいことずくめの治療です。オバマ大統領が2012年一般教書演説で、この治療の発見を「米国の偉大な研究成果」と取り上げたこととしても有名です。
また、この療法は本年4月に日本国内でも治験がスタートしていますので、一般の治療に応用されるのもそう遠くないことと予想されます。
大変貴重な講演だと思いますので、多くの方にご参加いただけたらと願っています。この市民フォームは無料で一般の方も自由に参加できます。

*当フォーラムは盛会のうちに終了致しました。

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